Sonyグループのインターネット光回線「Nuro光」の特徴
1)カバーできるエリアが決まっています。
Sonyといえども独自で光ケーブルを日本全国に張り巡らしているわけではありません。
NTTが敷設した予備ケーブル(別名ダークファイバー)を使用しています。
これはサービス可能なエリアに制限がありますので。日本のどこでもオーケーといった訳ではないです。
供給可能なエリアは次のNuro光のHPから、確認できます。
2)一般的なインターネット光回線の各社より、回線速度が速いです。
各社の普通の回線スピードは1Gbpsと表示されています。
1ギガ・ビット・パー・セコンドと読みます。1秒間に100万ビット(ビット bitはデータの単位)を送ったり受けたりできますって意味ですけど。
難しい事は置いといて、とんでもない情報量って事です。それをNuro光は倍の2Gbpsというスピードを標準にしてます。
お金を追加すれば、他のインターネット光回線の会社も10Gbpsとかのサービスがありますが、標準で2Gbpsの回線スピードはNuro光だけです。
とはいうものの、次の2つの理由でほぼ無意味です。
1)Nuro光から提供されるONUといういわゆるモデムはルーター機能と無線LAN機能を持っています。しかしこのONUまでは2Gbpsの速さで通信が信号が来ているのですが、その先はというと1Gbpsの速さ止まりなので、実際は2Gbpsの速さはありません。
なぜって? 2Gbps出せるルーターは値段が高いからです。Nuro光はONUレンタル代無償ですのでNuro光の負担が増えるか、ユーザーが負担する事になります。
2)我々はそんなに速くなくていいって事です。
近所にお買い物に置くのに超スポーツカーは不要です。でも、まあ早い方が売る側としてはアピールできますけどね。
普段使う分には、一般的な「光コラボレーション」各社の1Gbpsの回線のスピードで十分すぎるくらいの速さがあります。ただ、さまざまな条件で、この1Gbpsの速さが得られないという問題があります
いろんな理由で、混雑すると遅くなるんですね。その会社の回線が遅いんじゃなくて、家の中で使っている機械の問題だったり、一緒の時間帯にそのマンションやエリアで使っている人の数だったり。
それは2GbpsのNuro光だって同じなんです。
3)工事に時間がかかります。
そう。何しろ予備で張り巡らせた光ケーブルです。「このエリアはサービス可能なエリアだよ」となっていても、そのマンションやアパートにはNuro光の光ケーブルは来ていません。
なので、Nuro光は申し込んでからインターネットの工事をして開通するまでには、かなり時間がかかると思ったほうがいいです。というか、実際そうです。
4)マンションで使うにはハードルが高い
一般的に光回線各社は「一戸建て」と「マンション」の2タイプで提供しており、マンションのほうが安く設定されています。
Nuro光も同様なのですが、特に「Nuro光forマンション」というプラン名で設定されている回線プランは、月額で2,000円台と国内でもダントツで安いのです。
ただ、条件があって「Nuroの設備が導入されている事」というのが高いハードルです。Nuro光は独自のネットワークであることから設備がされている物件などはとても少ないんです。
また、住居戸数が40戸以上の物件でないと対象にならないというハードルもあります。
まとめ
・Nuro光は料金が高いですが、キャッシュバック金額が大きいです。
たまに、月額料金をディスカウントするキャンペーンをしますので、その時はお得です。
・Nuro光は他社に比べてワンランク上のスピードのポテンシャルを持っていますので、高いルーターが買える方はメリットあります。
・しかしながら、デメリットもあります。
①利用できるエリアはまだまだ限られています。
②開通までの工事に時間がかかる事を承知しておいてください。