ソニーグループの光回線「Nuro光」は回線スピードが2Gbpsが最大の売りです。
インターネットは速い方が快適だとばかりに、Nuro光の申込を考えている方へ情報です。
やあ。ひかりちゃん。
こないだ話していた、光回線を乗り換えるって話はどうなったの?
Hikarinがすすめてくれていた「enひかり」も安くていいなと思うんだけど。
「Nuro光」にしようと思うの。
え? なんで?
「Nuro光」って回線スピードが「2Gbps」って、他の光回線の倍の早さなの!
速いのって快適でしょ?
それに、キャッシュバックで43,000円もらえるっていうし。
まあ。落ち着いて。
キャッシュバックは置いといても、「2Gbps」の回線速度ってのはひかりちゃんの認識とは違うよ。
え? どういう事?
くわしく教えて!
一般の光回線各社の標準プランの回線スピードがどこも1Gbpsである中で、「Nuro光」は倍の2Gbpsで速くていいなと思っている方もおられるのではないでしょうか。
しかし実際のところ、Nuro光は2Gbpsの回線スピードは出ません。
えー? そうなの?
2ギガで超速いってPRしてたのに・・・
最近のNuro光のサイトを見てごらん。
「2ギガ」「速い」なんてコメントは一切ないから。
確かに他社と競合する中で、「うちは倍の速さですよ!」って言うのは「Nuro光」にとってはアピールポイントですが、ポテンシャル的には2ギガの能力があっても、実使用では不可能でして。
それが、問題化する前に2ギガ推しをやめたみたいです。
そもそも「Gbps」って何でしょうか?
「Gbps」はギガ・ビット・パー・セコンドの略で、パー・セコンドは毎秒という意味。ビットはデータの単位で1ビットは半角の文字1文字分のデータ(2ビットで全角文字 例えば漢字)1文字のデータです。光回線は「光ケーブル」というグラスファイバーを使ったケーブルで、データをで伝えていきます。
「光ケーブル」は銅線のケーブルと比べて格段に多くのデータを送る事が出来ます。
ギガはデータの単位で、
1,000ビットは1Kb(1キロビット)
その1,000倍の1,000,000(百万)ビットが1Mb(1メガビット)
その1000倍の10億ビットが1Gb(1ギガビット)です。
これだけのデータ量を、ps(パー・セコンド)1秒で送る事が出来る回線速度という事です。
なんだか、全然わからないよ
いいんです。「数字が大きいほど速いんだ」「ギガって大きな単位なんだ」くらいわかってればいいです。
何とも大量なデータ量です。
ちなみに1Gb(ギガビット)は新聞では 約5,000ページ弱に相当するそうです。
ベストエフォートという表記について
光回線の会社のサイトを見て、回線速度についての説明を読むと、
「快適1Gbps」とか書いてある中で、「ベストエフォート」とか書いてあるのに気が付いたでしょうか?
この「ベストエフォート」というのは、日本語に訳すと「努力目標」みたいな感じです。
ようするに、1Gbpsの回線速度を目標にしますけど、保証は出来ないです、という事です。
というのも、光回線は使うそれぞれの家庭の状況で条件が変わってきちゃいます。例えば
・戸建てなのか、マンションなのか。
マンションは、その入居しているネット使用者で回線をシェア(共同使用)するので、単独で使用するよりも遅くなります。使用者が多くなれば多くなるほど遅くなります。
・朝なのか、昼なのか、夜なのか。
これも、回線をシェアする関係で、時間的に集中するネットに繋ぐ人が多ければ遅くなります。
・接続する光回線のユニット機器やケーブル、パソコンなどは最新のモデルなのか、古い規格のモデルなのか、
などによって、実際に使う時の回線のスピードがかなり変化します。
「ベストエフォート」というのは、ベストな条件の時の最大スピードという事です。
なので、ベストのスピードは出ないと思った方がいいです。
ちなみに、下の表は光回線各社の標準プラン(1Gbps)の回線速度の実測値です。私の推し回線「enひかり」と名だたる大手各社の速度を比較したものです。
enひかりと他社回線の実測値を比較
各社、一般的な1Gbps回線(Nuro光のみ2Gbps)
下り | 上り | Ping値 | 測定件数 | |
---|---|---|---|---|
Nuro光 | 638.04Mbps | 642.86Mbps | 11.1ms | 523,884 |
auひかり | 537.47Mbps | 576.14Mbps | 14.39ms | 274,040 |
enひかり | 356.29Mbps | 424.77Mbps | 14.4ms | 37,961 |
ソフトバンク光 | 299.59Mbps | 361.24Mbps | 15.74ms | 638,196 |
ドコモ光 | 273.70Mbps | 273.70Mbps | 18.39ms | 1,175,247 |
GMOとくとくBB光 | 270.36Mbps | 352.11Mbps | 14.07ms | 29,852 |
ビッグローブ光 | 243.66Mbps | 288.58Mbps | 17.5ms | 178,075 |
フレッツ光 | 242.20Mbps | 260.33Mbps | 19.6ms | 1,072,303 |
楽天ひかり | 203.54Mbps | 243.97Mbps | 17.84ms | 268,861 |
※2024年8月時点の情報
上記はenひかりと他社回線の実測値を比較した表です。下りの速度が速い順に並べてみました。
「下り」というのは別名「ダウンロード」。サイトを開くとかの時にこれが遅いとイライラしますからね。
この中で速いのは「Nuro光」と「auひかり」。NTTのフレッツ回線を使わない、いわゆる「独自回線」の2社ですね。
「Nuro光」が2Gbps回線容量だからという訳ではないです。Nuro光が2Gbpsの速度なのは家の中のONUと呼ばれるユニットまでで、みなさんのパソコンやスマホにつながる速さは1Gbpsなので他の1Gbpsの各社と同じです。
他各社はNTTフレッツ回線を使用する「光コラボレーション」の会社ですが、その中でも私が強くお勧めする「enひかり」はトップです。
上記表からauひかり以外の光コラボの中では、enひかりが1番速いことがわかります。enひかりは約360Mbpsの速度が出ているので、動画視聴やオンラインゲームも十分にできます。
同じNTTのフレッツ回線を使う光コラボの各社の間では、速度は同じはずなんですが、表のように違ってくるのは利用者の数の多い少ないが大きいですね。
測定件数も表に載せています。実際の利用者の数とは違いますが傾向は判ります。NTT本家の「フレッツ光」と分家の「ドコモ光」が多いですね。
かといって、楽天ひかりの速度がビリなのでダメダメかというとそんな事はなく、100Mbps以上の速度があれば下の表のように問題がありません。
インターネットの用途と、一般的に必要な回線速度
用 途 | 一般的に必要な回線速度 |
メールやLINE | 上り・下り 1Mbps |
Webサイトの閲覧 | 下り1Mbps〜10Mbps |
動画の視聴 | 上り3Mbps〜25Mbps |
ZoomなどのWeb会議 | 上り・下り10~15Mbps |
オンラインゲーム | 下り30Mbps〜100Mbps |
オンラインゲームのライブ配信 | 上り30Mbps以上、pingが30ms以内 |
腐っても光回線なのです。よく、遅いとか言ってますけど、ほとんどの場合使用している機器の問題や環境の問題がほとんどです。
光信号を電気信号に変換するユニットの規格が古かったり、それ以前にもう寿命だったり。
つないでいるケーブルが折れ曲がってたり、これまた規格のグレードが低かったり。
また、大型のマンションで光回線を使っている世帯数が多く、シェアの高いNTT本家や分家のネットを使っている場合、一斉に使いだす時間帯になると、そりゃあ遅くもなります。
光回線の選択は、独自回線の会社か加入者が比較的少ない会社が狙いどころです。
現在の光回線の速度標準が1Gbpsになってますが、もともとそんな速度は出ません。また、必要な回線速度も上の表のようなレベルですので、300Mbpsも出るのであれば十分すぎる速度です。
ただ通信速度は地域やルーター、LANケーブルなどの通信環境によってかなり変わります。必ずしも表内の速度が出るわけではないので、参考程度としてください。
なぜ、Nuro光だけ2Gbpsなんでしょうか
そんな中、Nuro光は他の回線の2倍もスピードを自慢?しています。ていうか、つい最近までしてました。
何が違うのでしょうか?
これは光回線の技術でG-PON(じーぽん)という規格を導入しているからなんです。
国内の一般家庭用光回線で、このG-PON規格を導入しているのは「Nuro光」だけなんですね。
他の光回線各社はすべて、GE-PON(じーいーぽん)規格です。似たような名前でややこしいですが。
・G-PONは「ITU-T]という団体が決めた国際的な規格
・GE-PONは「IEEE」という団体が決めた国際的な規格
「ぽん」ってかわいいわ!
規格が違うので、どちらが優れているって事はないです。
両者を比較すると下の表のようになります。
項目 | G-PON | GE-PON |
最大回線速度 | 上り 1.25Gbps 下り 2.48Gbps | 1.25Gbps (上り・下り同じ) |
規格団体 | ITU-T | IEEE |
ベース技術 | GTCフレーム | イーサネット |
主な国内光回線 | Nuro光 | フレッツ光 光コラボ各社 |
回線の速度だけに限って言えば、G-PONの方が速いです。
PON(Passive Optical Network)は、1芯の光ファイバーを複数ユーザーで共用する伝送技術のこと。
日本の光回線の草分けはNTTです。ここが導入した規格がGE-PONです。
理由はシンプルで費用が安い!
ずっと後になって、NTTの回線を使って光回線のビジネスを行う事ができるようになった、いわゆる「光コラボレーション」の各社は、そのままこのNTTのGE-PON規格を踏襲する事となりました。
一方、最後発で光回線に参入したソニーグループの「Nuro光」は
さすが、世界のソニーですから、他とは違う事がやりたかったんですね。
回線も、NTTが予備(いわゆる「ダークファイバー」です-予備で使っていなかったので、光ケーブルの断面が暗いことから、そう呼ばれていました)として持っていた回線を使わせてもらい、他社とは違うG-PON規格を導入したという訳です。
資本力と技術力のあるソニーグループならではの参入だったわけです。
営業的にも、2ギガというフレーズは何か他社よりいいんだと思わせる魔法がかけられますしね。
事実上2Gbpsの回線スピードは出ないってどうして
NTTの局から、各家庭のONUユニットまでは理論上下り2.5Gbpsの回線スピードでデータが来ています。
でもONUから先はというと・・・。現在の民生用の機器(無線LANやパソコンなど)は最大で1Gbpsしか対応できていないので、実質そこで1Gbpsになってしまいます。
なーんだ、結局2Gbpsじゃないんじゃん。そうですが。
仮にNuro光専用のSONY製一体型(ONU+無線LAN)ユニットに有線でパソコンを2台つなげたら。
2台のパソコンはそれぞれ1Gbpsずつの回線スピードが分配されることになります。
まあ、そういう使い方をする家庭は希でしょうけど。
結局のところ
「Nuro光」は他の光回線の倍の速さがあるわけではないという事は判っていただけたと思います。
しかしながら、通称「ダークファーバー」と呼ばれるNTTの予備回線は「Nuro光」しか使っていない為、何百という光コラボレーション」の会社で共有使用しているNTTのフレッツ光回線に比べれば格段に空いているというメリットもあります。
行ってみれば、田舎の国道なので割と空いている・・・・と言えるでしょうか。
ただ、使われていない回線だけにいろいろと面倒なハードルもあります。
その辺を解説していますので、下の記事もご覧ください。
私としては、推し回線の「enひかり」を強く推薦いたします。
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